前書き
皆さんこんにちわ、EFFICです。
なにやら、今回も「怪しい謳い文句」ですね。
怪しくありません怪しくありません。「複利」は、知らなければ人生を損してしまうと言っても過言ではないくらい重要な投資法です!!
(怪しくないって言うとますます怪しさが・・・)
まあでも、そこまで言うならなにかしら理由があるんでしょう。
ありますあります。
ところで、あまり「複利」について理解できていないんですけど大丈夫でしょうか。
大丈夫です。「複利」が一体何なのかについても、きちんと分かりやすく解説しますので、ご安心ください。
「複利」について解説します!!
天才物理学者アインシュタイン博士も複利を絶賛!?
それでは早速、、、とその前に、「複利」について、かの有名な「アインシュタイン博士が遺した言葉」をご紹介します。

「複利は、人類による最大の発明である。
知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を支払う。」
-アルバート・アインシュタイン-
アインシュタインといえば「相対性理論」のイメージが強いですが、こんな言葉も残しているんですね。意外です。
そうですね。天才物理学者アインシュタイン氏が「複利は人類による最大の発明」とまで言及する程ですから、これだけでも「複利」がなんとなく凄いことが伝わるかと思います。
「複利」とは
さて、「複利」についてですが、簡単に言うと「投資で増えた利子を、投資に回すこと」ことを指す言葉となります。
投資で増えた利子を、投資に回す・・・分かるような、分からないような・・・
例を挙げてみます。
まず、「年利5%」の投資先に「100万円」を投資した場合を考えます。
ちなみに、「年利5%」は、「S&P500」の平均年利がそれくらいと言われています。なので、S&P500に投資した場合をイメージしてお考えください。
「S&P500なんて知らない!!」という方は、是非、下記の記事をご覧ください。
この場合、1年後には、「100万円+(100万円×年利5%)=105万円」となります。
そして、その翌年は「利子の付いた105万円」が「投資金額」となるため、
2年後には、「105万円+(105万円×年利5%)=110.25万円」となります。
なるほど!!
どんどん、投資額が増えていくんですね!!
その通りです!!
上記のように、投資期間を重ねる毎に、「徐々に投資金額が大きくなっていく」点が「複利」の特徴です。
ちなみに、上記の「複利」での運用を「10年間」続けた場合、10年後には、162.88万円となります。
尚、複利での主な運用商品は、株式投資、ETF(上場投資信託)、不動産投資などとなっています。
(※一部、例外もあります。)
【複利とは】
★投資で増えた利子に対しても、利子がつく
★徐々に投資金額が大きくなっていくのが「複利」
★主な複利運用の商品は、株式投資、ETF(上場投資信託)、不動産投資など
より分かりやすくするため、対義語である「単利」についても解説します。
「単利」について解説します!!
「単利」とは
「複利」に対して「単利」は、「投資で増えた利子は、投資に回さない」ことを指す言葉となります。
こちらも、例を挙げてみます。
先程と同様、「年利5%」の投資先に「100万円」を投資した場合、
1年後には、「100万円+(100万円×年利5%)=105万円」となります。
この「105万円」は「投資額100万円」+「利子5万円」の合計です。
そして、その翌年は「利子5万円は貯蓄」し「100万円を投資金額」とするため、2年後には、「100万円+(100万円×年利5%)+1年目の利子5万円=110万円」となります。
この例の場合、毎年5万円づつ資産(貯蓄)が増えていくということになります。
上記のように、常に「投資額を一定で運用」する点が「単利」の特徴です。
なるほど。「単利」の場合、「投資額は一定」なんですね。
ちなみに、上記の運用を「単利」で「10年間」続けた場合、10年後には、150万円(内訳:投資金額100万円、貯蓄額50万円)となります。
尚、単利での主な運用商品は、「毎月分配型」や「毎月決算型」という文言が記載された商品となります。
「毎月分配型」「毎月決算型」の文言は投資信託の商品に記載されていることがあります。
【単利】
★投資で増えた利子に対して、利子がつかない
★毎年・毎月の「利息が貯蓄額」となり、「投資金額が一定」なのが「単利」
★ETF・投資信託に「毎月分配型」や「毎月決算型」という文言があれば「単利」
「複利」と「単利」を徹底比較!!
(検証1)「100万円」を「年利5%」で「10年間」投資した場合
先程、「100万円」を「年利5%」で「10年間」投資した場合、「複利」と「単利」ではそれぞれどのような結果になるか解説しました。
念の為、計算結果が正しいか確認するため、当ブログでお馴染みのCASIOさんの高度計算サイトを使用します。
「計算結果」の画像はコチラです。
引用: Casio高度計算サイト
計算結果は間違っていないようですね。
大丈夫そうですね。内容をまとめると以下の通りとなります。
【条件】
「100万円」を「年利5%」で「10年間」投資し続けた場合
【結果(10年後)】
「複利」・・・約 163万円
「単利」・・・150万円
⇛その差額は、約 13万円!!
「10年間」で「約13万円」の差が生まれるんですね。
ただ、そこまで凄い金額の差では無いように思えますが。。。。
いえいえ、そんなことないですよ!! 今回は「100万円」の投資で計算していますが、仮に「1,000万円」の投資だったとすると、差額は「約130万円」になります。
ふむふむ。投資金額が増えると、比例して差額も広がるので大きく感じますね。
そう言われると確かにそうですね。
結論!!
「100万円」を「年利5%」で「10年間」投資し続けた場合、10年後には
「複利」・・・約 163万円
「単利」・・・150万円
となり、その差額は 約 13万円 となる。
そして、これだけでも凄い「複利」ですが、実はこれだけではありません。
なぜなら、「複利」は投資期間が長ければ長いほど本領を発揮するからです。次は例として、「投資期間を30年」とした場合を試算してみます。
(検証2)「100万円」を「年利5%」で「30年間」投資した場合
次に、「投資期間」を「30年間」に変更した場合で計算します。
まずは「計算結果のグラフ」の画像です。
引用: Casio高度計算サイト
投資期間が増えることで、年数を重ねる毎に「複利」と「単利」の差がどんどん広がっていますね。
確かに。投資期間が16年を超えた辺りから、一気に差が大きくなっているように見えます。
続いて、「計算結果の一覧表」です。
引用: Casio高度計算サイト
以上の内容をまとめると以下の通りとなります。
【条件】
「100万円」を「年利5%」で「30年間」投資し続けた場合
【結果(30年後)】
「複利」・・・約 432万円
「単利」・・・250万円
⇛その差額は、約 182万円!!
さ、30年後には、約182万円の差となっていますね。
これは、、、大差と言えますね。。。
先程、TAKOくんも言っていましたが、投資期間が長ければ長くなるほど「複利」と「単利」の差は大きく広がります。アインシュタイン氏が「複利は人類による最大の発明」と言及したのも納得の内容ではないでしょうか。
結論!!
「100万円」を「年利5%」で「30年間」投資し続けた場合、30年後には
「複利」・・・約 432万円
「単利」・・・250万円
となり、その差額は 約 182万円の差 となる。
(検証3)「100万円」を「年利10%」で「30年間」投資した場合
さらに最後は、「検証2」の条件のうち、「年利」を「10%」に変更した場合で計算してみます。
まずは「計算結果のグラフ」の画像です。
引用: Casio高度計算サイト
ん?なんか、横軸が「エラー数値」になってませんか?
曲線の角度も凄い角度になっていますね。
続いて、「計算結果の一覧表」です。
引用: Casio高度計算サイト
以上の内容をまとめると以下の通りとなります。
【条件】
「100万円」を「年利10%」で「30年間」投資し続けた場合
【結果】
「複利」・・・約 1,745万円
「単利」・・・400万円
⇛その差なんと、約 1,345万円!!
「複利」の場合は、1,745万円!?
対して「単利」だと、30年運用しても400万円。これは、凄まじい「複利」のチカラを感じますね。
そうですね。ちなみに、「複利運用」だと「15年後」の段階で「400万円(単利運用だと40年かかる金額)」を超えている計算になります。
結論!!
「100万円」を「年利10%」で「30年間」投資し続けた場合、30年後には、
「複利」・・・約 1,745万円
「単利」・・・400万円
となり、その差額は、 約 1,345万円 となる。
メリットとデメリットまとめ!!
それでは、これまでの内容をもとに、メリットとデメリットをまとめます。
複利運用のメリット
単利運用よりも、資産が大きく増える
「単利運用」では、「運用益を含めずに運用を進める」ため「投資金額が一定(初期投資額のまま)」となることから、「運用益は一定額」となります。
これに対し「複利運用」では、「運用益も含めて運用を進める」ため「投資金額が増えていく」ことから「運用益の増加」に繋がり、「資産が単利運用よりも大きく」なりやすくなります。
ちなみに、「複利運用」が「雪だるま式投資」と言われる所以はココにあります。雪だるまを転がすとどんどん大きくなる様子と投資金額がどんどん膨らんでいく様子をかけています。
投資期間が長いほど、複利効果は大きくなる
先程、「複利運用」では、「運用益も含めて運用を進める」ため「雪だるま式に投資金額が増えていく」と説明しました。
これはつまり、「投資期間」が「長くなれば長くなるほど」「より資産が増加する」ということになります。
先程計算した結果からも分かるように、投資期間が10年間と30年間では、最終結果に雲泥の差が生まれます。
なのでもしも、20代~30代で投資を始めようと考えている場合、残りの人生が多くあるうちに、できるだけ「早くから投資に参加」し、長期間投資することが肝要であるといえます。
(とはいえ、投資は「余裕資金」で行うことをお忘れなく。)
投資金額が多いほど、増加スピードがアップする
さらに、「複利運用」では「投資金額」が「増えれば増えるほど」「資産が増加するスピードがアップ」します。
投資金額が100万円と1,000万円では、単純に最終結果に10倍の差が生まれます。先程の検証結果が「100万円の投資」ですので、「1,000万円の投資」となると、結果が10倍となるわけです。なので、できるだけまとまった金額で投資したいところです。
なのでもしも、40代~50代で投資を始めようと考えている場合、残りの人生が限定されていますので、できるだけ「投資金額を増やして」投資に挑めると良いと考えられます。
資金に余裕がある方も、できるだけ多くの金額を投資に回すことができれば良いでしょう。
(とはいえ、投資は「余裕資金」で行うことをお忘れなく。)
まとめ
「複利運用」のメリット
★「単利運用」よりも、資産が大きく増える
★「投資期間が長い」ほど、複利効果は大きくなる
★「投資金額が多い」ほど、複利効果は大きくなる
複利運用のデメリット
上昇相場のときだけ、効果を発揮する
複利効果は、「上昇相場」の時「だけ」効果が発揮されます。上昇相場で資金の増える金額が多いからと言って、下落相場で減る量が少なくなるわけではありません。
運用している間は、資金を使えない
先程、複利のメリットで「複利運用」では、「運用益も含める運用」のため「投資金額が徐々に増えていく=運用益の増加」に繋がり、結果、「資産が大幅に増加する」と解説しました。
このことから、複利運用の本質は「投資金額の増加」にあると言えます。
しかしながら、せっかく頑張って複利運用した投資金額も「途中で使ってしまう」と、単利運用と同じ運用方法になってしまい、思うように利益を得られないということになりかねません。
なので、複利運用で運用中は(使わないほうが、複利運用の本領を発揮できるため)投資金額を別の用途に使うことができなくなってしまいます。
投資で資金が増えたからと言って、必要以上に出費をしてしまわないようにしましょう。
まとめ
「複利運用」のデメリット
★上昇相場のときだけ、効果を発揮する(下落相場では下落する)
★運用している間は、資金を使えない
さいごに(複利運用の投資先を紹介)
さて、今回は主に「複利」と「単利」について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
ちなみに、主な複利運用の商品は、「株式投資」「ETF(上場投資信託)」「不動産投資」などがあります。
また、利息・運用益が「非課税」な「iDeCo」「つみたてNISA」で上記の投資先選んだ場合についても「複利運用」となります。
尚、上記の投資先に、「毎月分配型」や「毎月決算型」という文言が記載された商品は「単利」での運用となるので注意してください。
「つみたてNISA」「iDeCo」についてまだ知らない方は下記の記事をご覧ください。
また、投資信託ではファンド購入時に「分配金を受け取る」または「分配金を再投資する」を選択できますが、「分配金を再投資」する方が複利運用におすすめの設定となります。
複利運用の本質は「投資金額の増加」にあるからですね!!
その通りです。複利運用のポイントは「雪だるま式」です。 「分配金を受け取らず」できるだけ「再投資」し「投資金額を増加」させましょう。
今回も、ご一読頂きありがとうございました!!
内容でわかりにくいところ、気になるところがございましたら、
お気軽にコメントやメッセージ頂ければ幸いです!!
それでは!!(`・ω・´)ゞ

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